映画にはあまり興味がない相方が、珍しく観たいと
言い出した「クライマーズ・ハイ」、観てきました。
2年ほど前、佐藤浩市主演でドラマ化もされた作品です。

ストーリーは、日航機墜落事故の報道を巡って、
地元の新聞社の記者たちが、様々な駆け引きの中
どう新聞紙面を作っていくのか、というものです。

全編殆ど、新聞社の報道部が舞台で、
おお〜!夫が勤めていた職場もこんな風だったのかなぁ!
と感慨深い思いで見入ってしまいました。
(勿論時代背景は違いますが)

だって記者時代は本当に大変でしたもん。
家に帰っても、事件事故があれば電話で呼び出されて、
ご飯も食べずにまた仕事でした。
うちは世界一周するって辞めましたけど、
転勤もあるし、新聞記者の家族って本当に大変だと思います。

当時、彼はよく仕事の話をしてくれたので、
遊軍(街ネタなど柔らかい記事担当)、サツ担(警察担当)、
抜きネタ、聞き覚えのある新聞用語も出てきました。

日航機墜落があった当時は、携帯もパソコンもないから、
新聞記者は取材が終わると、他紙より先に本社に
入稿しようと電話の奪い合いだったそうです。
公衆電話や民家の電話を借りて、
口頭で内容を伝えて、社の受け手が
それを手で書いて記事にする。スゴ!
それも他紙の記者にネタがバレないようにヒソヒソ声で。
毎日届く新聞の裏に、
こんなスゴい駆け引きの世界があったのね。

それから、大河ドラマ「篤姫」
を見て以来注目している
堺雅人もよかったです〜。
彼が演じた徳川家定はドラマの中で死んじゃったので、
最近メディアに出まくりですね。
でも、まだ私の中ではちょんまげの公方(くぼう)様だわ。

これ↓堺雅人 as 家定

観終わった後、
相方はあまりにもリアルすぎて
記者時代の記憶が蘇ってきたみたい(^^;
でも彼の書くという仕事も、
全て新聞で培ってもらったんだからねー。
ありがたいことです。